vol100 車のサブスク・トヨタの KINTOがタイでも使えます。

タイで暮らす

日系自動車メーカー・トヨタが日本で提供している、
自動車のサブスクリプションサービス、KINTO
KINTO公式HP(日本)

任意保険料やメンテナンス費、税金などが含まれた月額利用料を支払うことで
トヨタ・レクサスの新車を利用できるのですが、
2020年からトヨタはこのKINTOサービスをタイの一部地域でも展開しています。


(KINTOタイ公式HPより)

 

*サブスクリプションとは?
“サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。
商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として料金を支払う方式。契約期間中は定められた商品を自由に利用できるが期間がすぎれば利用できなくなるのが一般的である。(中略)
英語の「サブスクリプション」(英語: subscription)には雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味がある。転じて「有限期間の使用許可」の意味となった。”
Wikipediaより

さまざまな商材で広まるサブスクリプションですが、
例えば月額利用料を支払えば音楽を何曲でも聞ける“Apple Music”や“Spotify”、
動画配信サービス“NETFLIX”“AMAZONプライムビデオ”などが有名。

最近では「香水のサブスクリプション」「花のサブスクリプション」
なるものも存在します。

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車のサブスク・タイにおけるKINTOとは?

タイにおけるKINTOとは、トヨタ・レクサスの新車を
任意保険料・メンテナンス料込みの月額利用料で利用できる
自動車の個人向け定額サービスです。

車種、グレード、車の色、契約期間(36か月/48か月)、
年間走行距離(15000㎞/25000㎞/40000㎞)を選ぶことができ、
プランに応じた月額利用料を支払います。

KINTOタイ公式HPはこのサービスの5つの特徴をあげています。

トヨタ・レクサスの新車に乗れる

トヨタ・レクサスのあらゆるモデルの中から、
自分の乗りたい車に新車で乗ることができます。
SUVとクーペのいいとこどりデザインが特徴的なC-HR、
タイでは絶大な人気を誇るピックアップトラックHi-Lux、
レクサスからはセダンタイプのES 300hなど、
現時点で同車種モデル違いも含め、ラインナップは19種類。

頭金なしで乗れる

サブスクリプションという月々定額制の方式をとっており、
自動車を購入するのとは違って頭金を準備する必要がありません。
社会人になって年数の浅い若い人や、子供が生まれたばかりの家族など、
なかなか大金を準備するのが難しい人には気軽に使えるサービスです。

定額制で乗れる

定額制のサービスで毎月の利用料が決まっており、
車の維持に係るほとんどの費用が月額利用料に含まれているため、
お金の心配がいりません。

いちばん安いモデルだと、
Yaris Ativeが月額10840バーツ~(1年契約、年間走行距離25000㎞まで)。

あらゆるサービス込みで乗れる

定期点検、24時間ロードサービス、
バッテリー交換、自動車保険、自動車税など
あらゆるサービスが含まれています。

自分で自動車を購入するとこういった手続きは自分でやることになり、
そのたびに手間もお金もかかりますが、
KINTOの場合、自分で手続きをしたり何かあるたびに支払いをしたりする
といった手間や負担が省けるので楽ですね。

オンラインでの手続きで乗れる

オンラインで自分の乗りたい車種や色、プランを選んで
申し込みをすることができます。
何度もディーラーに足を運んだり、あちこち手続きに向かったりする必要がなく、
スマホやパソコン1つで申し込みが完了する、とても便利なサービスです。

タイのKINTO モデルラインナップと利用料は?

タイのKINTO公式HPでモデルラインナップを見てみました。
YARIS、VIOS、ALTIS、CAMRY、C-HR、Hilux、Fortuner、ES 300Hの8種類、
グレード違いも含めて19種類から選ぶことができます。

いくつかモデルと利用料・プランのシミュレーションをしてみます。

Yaris Ative(1.2S PLUS)


(KINTOタイ公式HPより)

普段使いに便利なセダンタイプ。
KINTOサービスで最も安いものとなります。

1年契約、年間走行距離25000㎞まで、
月額利用料:10840バーツ。

Fortuner(2.4G 2WD)


(KINTOタイ公式HPより)

高級感漂う大型SUV・Fortuner。
トヨタの人気ピックアップトラック・Hiluxと
プラットフォームを共有するフレーム車。

カラーはブラック/ブルー/グレー/シルバーの4種類からブルーをチョイス。
契約期間は48か月を選びました。
年間走行距離はMedium Planの25000㎞。

月額利用料:24080バーツ。

 

月額利用料を見るに、
わたしと同世代くらいの大卒ワーカーはおそらく手が出ないですね。
(大卒オフィスワーカーの初任給がざっくり20000バーツくらいです。)
共働きの30代夫婦くらいなら手が届くのかもしれません。

 

車種によっては納車までに1か月近くかかるものがあったり、
カラーやプランも車種によって選択肢が異なります。

また、基本的には新車に乗れるのですが、
中には状態の良い試乗車もあり(HPに明記されています)、
少し安めの価格設定となっています。

年間走行距離を超えて利用した場合は超過1㎞あたり3バーツ、
途中で契約解除した場合は残りの契約期間利用料の40%が
キャンセル料としてかかりますが、
それ以外は前述のとおり、上記の月額利用料に保険や税金などの費用も
含まれています。

 

タイでKINTOは流行るのか?

日本でのKINTOの評判としては、
「いろんな費用がコミコミで気軽に乗れる」といった声がある一方で、
「その値段払ってサブスクするなら、車1台買えそう」
という反応も多くあります。

19年2月の日本での事業開始後、
同年11月までで申込件数は951件。
1か月あたりの平均申込件数が80-90件程度というのは、
あまり多いとは言えないですね。

 

タイではこのサービスは流行るでしょうか。
Bangkok Postがこのような記事を出しています。
https://www.bangkokpost.com/business/1811494/less-is-more

いくつかポイントを要約します。

デジタルノマドがシェアリングエコノミーに強い結びつきをもつように、
今の若い世代は個人所有の概念を再定義し、
モノを所有することよりも、利用すること・体験することを選ぶ傾向にある。

スマートフォンのレンタルサービスは、
毎年販売される新機種を使いたいユーザーにサービスを提供する。
また、トヨタのKINTOサービスが車のサブスクリプションサービスを開始したが、
その調査によると、若い世代は車を所有することよりレンタルすることを選ぶ
ということが分かった。

だが、住宅セクターにおいてはシェアリングエコノミーの形態は
まだ軌道に乗っておらず、
ほとんどのタイ人、特にバンコクに住む高所得層は
家を借りるよりも購入・所有することを好む。」

Bangkok Postの記事では
「若い世代は所有よりレンタルを選ぶ」と書いていますが、
個人的には、タイではさほどKINTOは流行らないのではないか
と思っています。

 

タイについてよく言われるのが「格差社会である」ということ。
その格差社会の中で、
自分の格を高く見せるために一番分かりやすいのは、
高級なブランドのバッグや車を「所有する」ことじゃないでしょうか。


ティファニー、コーチ、エルメス、ディオール…デパートに行けば高級ブランドだらけ

そういった車だったり、ブランドのバッグだったり、
自分の格を高く見せるアイテムを好むタイ人が多いような気がしています。
簡潔に言うと「見栄っ張り」。
ちょっと無理してでもそういう高級なものを身に着けている印象です。

 

また、タイ人が歯列矯正や美容整形を隠さないのは
歯列矯正や美容整形にかけるお金があることを周りに見せたい、
という心理があるからだ、とも言われています。

そういう「見栄っ張り」気質があり、
自分の社会的地位を周りに誇示したい気持ちがあるとすれば、
車もサブスクリプションとして利用するより
購入して「所有する」ことを好むのでは、と考えています。

 

もちろん、車を購入するほどの資金(貯金)がない人で
でも月額利用料なら何とか払えるという人なら、
たしかにKINTOを使うかも。
そうしてでも車を(疑似的に)「所有」したい人はいると思います。

またBangkok Postが言うように、
「所有→体験、利用」という流れはたしかにあるとは思うので、
いずれはKINTOが流行ってもおかしくないですが、
現時点では多くのタイ人は
「所有」することに価値を見出しているように感じます。

 

今後、KINTOがどうなるか、注視していきます。

KINTOタイ公式HPはこちら

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