先日、2020年秋季の実用タイ語検定5級を初受験してきました。
タイ語は声調があるし、文字も難しいし、
まったく興味をもてず、
タイに来た当初は勉強もはかどらなかったのですが、
タイで生活しながら何となく覚えた少しずつの積み重ねと、
試験1-2か月前の勉強で無事合格することができました!
実用タイ語検定5級の難易度は?
タイ語検定5級の難易度ですが、
その評価基準やテスト内容について
協会ホームページには以下の記載があります。
入門レベルの文法知識と語彙を
カタカナ発音表記またはローマ字発音表記で習得し、
それらを用いて表現できること。
ゆっくりであれば8単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。
挨拶や自己紹介、意思表示が可能なレベル。
(カタカナ発音表記とローマ字発音表記の併記で出題)※ 春季・秋季 通年実施 / 一次試験のみ
※ 解答方式:マークシート / 筆記:60分間 / リスニング:約10分間
評価と査定内容(実用タイ語検定試験)
5級についてはカタカナとローマ字発音表記で出題されるので、
タイ文字を覚える必要はありません。
これだけでかなり学習のハードルが下がるかと思います。
駅の案内板のタイ語。読めない。
100点満点中70点以上で合格。
2020年秋季試験・5級の合格率は71.7%とのこと。
約7割が受かる試験なので、こういった資格試験等の中では
難易度低・ちゃんと勉強すれば合格する試験ではないかと思います。
第35回 2020年秋季試験
各級の合格率と平均点を発表します。5級 → 71.7% / 76.1点
4級 → 60.5% / 73.3点
3級 → 35.5% / 60.3点
2級 → 16.4% / 51.6点
1級 → 20.0% / 58.8点・欠席者数は各数値の算出に含めません。
・2級と1級は一次結果、一次免除人数は各数値の算出に含めません。— 実用タイ語検定試験 《公式》 (@thaigokentei) December 2, 2020
タイ語学習教材
本屋に行くといろいろなタイ語教材がありますが、
わたしが今回試験を受けるにあたって使用したのはこちら。
・実用タイ語単語集
・場面で役立つ使えるタイ語1
・場面で役立つ使えるタイ語2
初心者・入門編の単語集であれば、
どの単語集を買っても基本の動詞や形容詞が載っているでしょうから、
どれを選ぼうがそんなに大差はないと思っています。
実際本屋に行ってパッとページを開いた時に
見やすい・分かりやすいと思ったもの、
自分が使いやすそうだと思ったものを感覚で選べばOKです。
あとは協会ホームページに参考書籍として単語集が紹介されているので、
その中から選ぶのもよいでしょう。
タイ語単語集(実用タイ語検定)
次にテキスト「場面で役立つタイ語1&2」ですが、
それぞれ10課ずつ構成されていて
各課は以下のような構成になっています。
・会話(スキット)
・語彙集
・文法解説
・練習問題
・知っ得コーナー(タイ文化や生活などを紹介したコラム)
場面で役立つタイ語 1
このテキストはタイ文字&ローマ字発音表記になっており、
タイ文字が読めなくても使えるし、
タイ文字が読めるようになっても文法事項の復習に使ったり
会話からフレーズを覚えたりできるので、
初心者~中級くらいまでは使えるテキストかと思います。
ただこのテキスト、値段が高いのとサイズが大きめなので、
ほぼ同じ内容を収録し、コンパクトサイズかつ値段も高くない
タイ語レッスン初級1
タイ語レッスン 初級2
を代用すればOK。
これに加えて過去問題集を使うというのが
定番かと思いますが、
過去問題は解きませんでした(!)。
値段が高い&問題と解答のみで解説がないのが気にいらず、
試験の1週間ほど前に本屋でぱらぱらっとめくってみて、
出題形式とざっくりとした内容だけ見てきました。
級が上がるにつれて難易度も上がるので、
4級以降は過去問題やった方がよいだろうな…と思っています。
もちろん5級も過去問題やった方がいいです。
タイ語試験にむけての勉強方法
2019年にタイに来てからちょこちょこと勉強しては挫折し、
勉強しては3日坊主で挫折し、というのを繰り返していたので、
試験にむけて本腰を入れて勉強を始めたのは試験の約2か月前。
1日に1-2時間程度、テキストを使って独学で進めました。
会話(スキット)を声調や発音に気を付けて音読し、
単語のチェック、文法事項の確認、練習問題と
テキストをフル活用。
テスト前に「場面で役立つタイ語1」は4周みっちりやりこんで、
「場面で役立つタイ語2」は3周ほどしました。
2の方も学習したものの、
実際の出題内容は1からの方が多かったように思います。
1をメインで完成させ、2にも目を通しておいた勉強法が幸いしました。
単語帳の方もぱらぱらとは見ましたが、
1周したかどうかは怪しいところ。
試験に合格するだけでなく
日常生活でもタイ語をある程度使えるようになりたいと思い、
なるべく多くの例文にあたってフレーズを覚えるように
学習を進めました。
ただし、タイで約1年生活する中で、
アロイ(おいしい)、マイアロイ(おいしくない)、
ナーラック(かわいい)、タオライ(いくら?)など
簡単な単語を自然に習得していたり、
マイパイ(行かない)というフレーズから何となく文法を覚えていて
テキストで文法を確認する中でマイが否定文だ
と振り返って納得するような瞬間が多く、
1年間何となく積み重ねていた知識に助けられた部分が非常に大きい、
というのが本音です。

あとはこちらの記事でも書きましたが、
大阪大学外国語学部と東京外国語大学のE-Learningも
無料で使える教材としておススメします。
わたしも軽くですが、一通り学習しました。
ほかにも教材はたくさんありますが、
初級編・入門編の文法書をやりつつ
(旅行用会話等の本だと不安かも)
過去問題に取り組むのが間違いないかと思います。
おわりに:学習方法はいろいろあります。
今回はタイ語検定5級の合格体験談として
学習方法や使ったテキストについて書きましたが、
タイ語に限らず語学学習の方法はいろいろあります。
人によって合う合わないも絶対あります。
また目的によって勉強方法も変わります。
試験に合格したいなら文法テキストと過去問題をやるのがいいですが、
とにかく日常で使えるタイ語を勉強したいなら
会話に特化した参考書やタイ語ドラマが役に立ちますよね。
タイ人とのラインやメール、FBの投稿、ネットニュースなど
本を買ったりお金をかけなくても
工夫次第で教材になるものがたくさんあります。
今回の体験談が参考になれば嬉しいですが、
勉強する目的に合わせて、
ご自身にあった勉強方法が見つかればいいなと思います。
わたしも次はタイ語4級を目指して、
タイ文字の学習を始めます!
マリンのタイ語生活〈1〉挫折しないタイ文字レッスン (マリンのタイ語生活 (1))
誰に聞いてもタイ文字学習に必ずおすすめされる
「マリンのタイ語生活」。
このテキストを使うつもりです。
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