vol93 Suvarnabhumi Airportの読み方はなぜ「スワンナプーム」なのか

タイで暮らす

タイ・バンコクから30㎞程の位置にある空の玄関口、
スワンナプーム国際空港。

2006年に完成した、世界でも有数の規模を誇る空港であり、
観光大国タイということも相まって、
毎日多くの人がこの空港を利用します。

日系企業が多く進出していることもあり、
出張でタイに行って、スワンナプーム国際空港を使う方も多いですよね。

 

ところで、このスワンナプーム国際空港、アルファベットで表記すると、
Suvarnabhumiになることをご存じですか。

アルファベット表記を見て、
スヴァルナブフミ?スヴァーナブミ?
と疑問に思った方もいるかもしれません。

今日は、
Suvarnabhumi Airportの読み方はなぜ「スワンナプーム」なのか
というお話。

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なぜ「スワンナプーム」はSuvarnabhumiと書くのか

 

アルファベット表記はSuvarnabhumiですが、
タイ人もみんなこの空港のことを「スワンナプーム」と発音しており、
日本人が変な日本なまりで呼んでいる、というわけではありません。

 

では、タイ人も「スワンナプーム」と発音しているにもかかわらず、
なぜアルファベット表記でSuvarnabhumiになるかというと、
この名前がサンスクリット語から来た言葉
だということが関係しています。

 

サンスクリット語とは主にインドで使われていた古代の言語ですが、
タイ語もサンスクリット語の影響を大きく受けています。

 

サンスクリット語由来のSuvarnabhumiですが、
(サンスクリット語表記: सुवर्णभूमि)
Suvarna(黄金)+Bhumi(土地)=黄金の土地、
という意味を持ちます。

スワンナプーム国際空港をアルファベット表記する際には、
元のサンスクリット語の音に忠実に
Suvarnabhumiと表記したということです。

 

ちなみにサンスクリット語での発音をカタカナで表すと
「スヴァルナブーミ」というような発音になります。
アルファベット表記と実際のサンスクリット語の発音が
一致していますね。

なぜタイ語の発音は「スワンナプーム」なのか?

じゃあなぜこの“Suvarnabhumi”を発音するときには
「スワンナプーム」になるのでしょうか。

まず、タイ語にはVaとBhuの発音がなく、
それぞれ、発音が比較的近いWa(ว)とPhu(ภู)で代用しています。

もうひとつ、Rが「ン」の発音になっていますね。
タイ語のR(ร)は通常は巻き舌のら行の発音なのですが、
非常に発音規則の例外が多い文字で、
R(ร)を「ン」と発音する場合があります。

つまり、
・アルファベット表記は、元のサンスクリット語に忠実にSuvarnabhumi
・実際の発音は、タイ語の発音・規則に基づいてスワンナプーム
になったというわけです。

スワンナプームをタイ語表記すると・・・

 

スワンナプームのタイ語表記を見てみるとสุวรรณภูมิ となります。

最後のมิ(mi)ですが、タイ語での表記上は母音のiが残っており、
もとのサンスクリット語Suvarnabhumi
への配慮というかなんというか、
もとのサンスクリット語に近づけつつタイ語表記した、
という工夫が見て取れるような気がします。

 

 

余談ですが、タイ語はサンスクリット語の影響を大きく受けており、
単語レベルではヒンディー語(インドの公用語)と似ているものが
非常に多いんだそうです。
仏教発祥の地インドと、仏教国タイという宗教的なつながりもありますね。

インドとタイのつながりについてはこちらでも書いています。

vol54 タイの中のインドを見つける。
「タイの中のインド」。タイに来た当初は「バンコクはほとんど日本だなあ」と思っていましたが、住むうちに、言葉や考え方、文化、宗教にインドに似たところが見えるように。そんな「タイの中のインド」を書きました。

以上、スワンナプーム国際空港の名前にまつわるお話でした。

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