vol154 タイでプロサッカー選手になる。/日高康平さん

せかい暮らし

今回は久しぶりのインタビュー企画5回目。

日本だけにとどまらず、
せかいで暮らす人のインタビューをお届けします。

第5回目は、コロナ禍という逆境にも負けず、
タイでプロサッカー選手になる
という夢を叶え、
タイで日々奮闘する日高康平さんに
お話をうかがいました。

 

 

日高康平さん略歴

1996年生まれ。大阪府出身。
タイのプロサッカーチーム
“Kamphaengphet FC”に所属。
ポジションGK。

5歳でサッカーを始める。
小・中と地域のクラブチームに所属し、
サッカーの強豪・阪南大高校→阪南大学流通学部へ。

大学卒業後の2019年、
タイでプロサッカー選手になるために渡泰。
タイの日系サッカークラブ
Cilie Sports Clubで
サッカー指導者として子どもを指導しつつ、
自身もトレーニング・プロテストを受ける。

2020年4回目のテストでプロ契約を勝ち取り、
2020年12月プロ初戦デビュー。

新型コロナの影響で
2020-2021年タイリーグが中止となり、
現在は来シーズン開幕に向けて活動中。

Blog: https://petergk.com/
Twitter:@0422h_k
Instagram: peter.0422

 

 

スポンサーリンク

サッカーに打ち込んだ学生時代。

さらら

5歳からサッカーを始めて、
高校大学もサッカーの強豪校に進学してますね。
もともとサッカーを始めたのは?

いとこのお兄ちゃんと
サッカーをして遊んでたのがきっかけですね。
そのいとこが地域のクラブチームでサッカーをしていたので、
ぼくも同じように入りました。
今GKをやっているのは、
小3の時に当時の監督がGKをやったら?
と見抜いてくれたからです。

 

 

さらら

その後はサッカーの強豪、阪南大高校ですね。
これはやっぱりサッカーをやりたくて入学したんですか?

サッカーをしたかったから
というのはもちろんありますが、
実は阪南大高校を選んだきっかけは
中学生の時に生まれて初めて
人工芝のコートでサッカーをしたんですが、
「人工芝めっちゃいい!」って感動して。
そこが阪南大高校の専用コートだったんですよ。
人工芝でサッカーしたい、
と思って選びました。
正直なところ、
当時は阪南大高校がサッカーが強いとか何も知らず、
人工芝のコートに惚れて入学しました。

やっぱりサッカー部は強いので
サッカー推薦で入学する学生もいるんですけど、
ぼくは地域の弱小チームにいたので
監督の目にとまることもなく、
毎日塾で受験勉強して一般入試で入学しました。

 

 

さらら

サッカー推薦で来る選手もいる強豪校となると、
やっぱり厳しい練習とかレギュラー争いとか
あったんでしょうか?
推薦で来る選手がいる中で
一般入試で入ったこうへいさんの立ち位置というのは?

そうですね。
待遇というか練習というか、
推薦組と一般(入試)組で分けられるようなこともあったし
レベルの高い選手ばかりで苦労はしました。
部にはAチーム~Dチームまであったんですが、
推薦組はAとかBとかから始められるチャンスがあるんですけど、
一般組はまず下位のDチームから、
ほとんどボールもさわれずひたすら走らされる練習で、
それで部員をふるい落としていく感じでしたね。

その中でBチームのコーチがぼくに声をかけてくれて、
高2の頃には先輩のポジションも奪い
Aチームでプレーしていました。

 

さらら

それはのし上がりましたね!!
チーム内では一般組がトップチームでプレーする
というのはよくある話なんですか?

もう1人一般組からトップチームでプレーしていた選手もいたけど、
基本的にはやっぱりトップチームにいるのは
推薦組の選手ばかりでしたね。
ぼくは監督とコミュニケーションをとって、
気にいられてたのかなと思います。

 

 

さらら

そのまま阪南大学へ。
阪南大学もサッカー強豪校なんですね。

そうですね、
何度か日本一になっている大学だし
毎年プロ選手が出るほどです。
全国からスカウトされた選手も
集まっていました。
やっぱり辞めていく選手も多かったですが。

 

 

さらら

でもこうへいさんは4年間真面目に、
強豪チームでサッカーしてたんですね。

1年生でトップチームでプレーしてましたね。
でも監督・コーチとうまくいかなくて
いちばん下のチームでプレーしていたこともありましたけどね!

 

 

さらら

ええっ・・・
けんかしたからとか監督コーチの好き嫌いで
下のチームに落とすって、
アンフェアじゃないですか?!

いや、監督コーチに好かれることとか
人間関係とかは大事です、
むしろぼくはそこにこだわってます。
練習終わったら監督と話をするとか、
いちばんにあいさつをするとか。
プロの世界でも、
技術や実力だけでなく
監督の好き嫌いとか仲の良し悪しで
試合に出られたり出れなかったりは
普通にある話だと思います。

媚を売っているとか気にいられようとしているとか
悪くとらえる人もいるかもしれないけど、
人に好かれることは悪いことじゃないし
自分にやれることは全部やったらいいと思っています。

 

監督・コーチとうまくいかなかったときも
ぼくをよく気にかけてくれていたCチームのコーチに
「こっちでプレーしてくれ」
って声をかけてもらったり。

大学のサッカー部では
人間関係でつまづいた部分もあったし、
でもそれを挽回できたのもまた人間関係であって、
最終的にはサッカー部卒業
という形で終われたのでよかったです。

 

タイでプロサッカー選手を目指す。

 

さらら

無事に卒業できてよかったです!!
卒業後はプロサッカー選手になるために
タイに渡航したとのことですが、
そういえば本格的に「プロになる」
と思ったきっかけとかはあるんですか?

サッカーを始めた5歳のころには
「プロサッカー選手になる」
って言っていたみたいですけどね。
やっぱりサッカー選手って
かっこいいし憧れるじゃないですか。
本格的に、というと大学生のころに
「タイでサッカー選手になろう」と思って
バイトでタイに行くお金を貯めて準備していたので、
このころですかね。

 

 

さらら

そもそもなぜタイだったんですか?
日本のJリーグもあるし、ヨーロッパもあるし、
大学のサッカー部もJリーガーになる人が
毎年いたと聞きましたが。

日本というのは
まったく頭になかったですね。
単純に興味がなかったというか。
ずっと海外でサッカーしたいと思っていたので。

 

いろいろネットとかで
海外サッカーのことを調べていたんですけど
アジアの国のサッカー情報ってほとんど出てこなくて、
その中でやっと見つけたのがタイでした。
そこからサッカーだけじゃなくて
タイ自体のことも調べるようになって、
トゥクトゥクとかタイの島とかを
見つけていいなと思ったり、
タイのサッカーリーグ(Tリーグ)も
しっかり形としてあるようだったので
タイでサッカー選手になろうと思いました。

 

 

さらら

プロサッカー選手になるために
2019年にタイへ。
すごく大きな決断ですね。

タイにある日系のCilie Sports Club
というスポーツクラブが
渡航からタイでの生活準備まで
サポートしてくれました。
幼稚園児から中学生くらいまでの子どもに
サッカーを教えたり、
自分もトレーニングをしたり、
今もお世話になっています。

 

 

 

さらら

2020年には、プロ契約を勝ち取って夢を叶えましたね!
どうでしたか、プロの世界は?

試合中は思った以上に冷静でしたね。
緊張もあまりなく、
いま思い返しても楽しかったなと思います。

外国人助っ人選手という立場なので
チームに勝ちをもたらす、GKとして失点を食い止める
というのが役割だと思うんですが、
1勝もできなかったのでここは課題ですね。
ただプロサッカー選手としてやっていけるな
という手ごたえは感じていて、
いま所属しているT3(下位リーグ)から
T2にステップアップするために
結果を残したいと思っています。

 

プロサッカー選手に聞く、逆境の乗り越え方

 

さらら

タイでプロのサッカー選手になる
という夢を実現させましたが、
新型コロナの影響でリーグが
中止になってしまったんですよね。
なかなか苦しい状況ではないでしょうか?

焦りや不安はものすごくありました。
練習や試合ができない状況で
動けなくなるんじゃないかとか
生活していくうえでの金銭面の不安もありました。
リーグ中止後チームのあるタイ北部から
シラチャに戻ったんですが、
戻った当初はシラチャもコロナ騒ぎで大変で
ジムすら使えないような状況で。

でもシラチャに戻ってからは
Cilieさんやエージェントさんが
サポートしてくれたり、
シラチャで仲良くしている日本人の方にも
すごく気にかけていただいて
今は次のシーズンに向けて
トレーニングしています。

 

 

さらら

タイに来てからプロ契約が取れない期間であったり、
コロナでリーグ中止になったりと、
逆境というのも経験したと思いますが、
それを乗り越えるモチベーションの保ち方
というのはどうですか?

そういうのは、
自分の中でかなり割り切って考えていましたよ。
もうだめなら日本に帰国しようと。
自分にやれることは全部やる、
それでもだめなら仕方がない。

幸い、支えてくれる人がまわりにたくさんいて、
プロサッカー選手にもなれたし、
コロナの中でもタイで生活できています。
練習を見てくれるエージェントさんや
タイでサッカーする環境を作ってくれたCilieさん、
シラチャで知り合った日本人の方もごはんに誘ってくれたり、
個人的にスポンサーになってくれる方もいたり、
応援してくれる人がいてありがたいです。

 

 

さらら

こうへいさんの今後の目標や展望を教えてください。

まずはT3リーグから上位のT2リーグにあがること。
これが目の前の目標です。

目標としているのはタイで”KING”と呼ばれている、
タイでプレーしていた
日本人サッカー選手の猿田さんです。
タイサッカーでものすごく有名な方なんですが、
ぼくも猿田さんのように
「タイサッカーといえば日高康平」
と言われるような選手になりたいと思っています。

もう少し先の将来の夢は、
サッカー指導者になることですね。
大学生の時もアルバイトで
子どものサッカー指導をしていたし、
今もCilieさんで指導していて、
サッカー選手としても指導者としても
成長できる環境にいるので
自分のものにしていきたいですね。

 

さらら

では最後に、何かメッセージをお願いします。

リーグが始まったら、
ぜひ試合を見に来てほしいと思います。
応援してくださる方がたくさんいるので、
「タイでプレーするサッカー選手・日高康平」
として活躍する姿をお見せしたいですね。

みなさんともぜひ気軽に交流したいな
と思っています。

お話したり、ごはんなんかも一緒に行けると嬉しいですね!

 

 

編集後記

子どものころからサッカーを始め、
強豪校でもトップチームまでのしあがり、
タイでプロサッカー選手になる
という夢を叶えたこうへいさん。

こうへいさんの技術や実力、努力の結果だろう
と思うのですが、
こうへいさんは常に周囲の人への感謝を口にしていて、
人とのつながりをすごく大切にされている方でした。

それだけ人を大切にしているからこそ、
逆境でも応援してくれる人が
たくさんいるんですね。

 

「ぜひ気軽に交流したい」
とのことなので、
InstagramやTwitterなどフォローすると
サッカーの話やタイの話など
いろいろ楽しい話が聞けると思います。


インタビューはわたしもすごく緊張するのですが、
快く引き受けてくれて、とても気さくな方でした!

こうへいさんのご活躍、応援しています!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました