vol159 タイ人の砂糖摂りすぎ問題にタイ政府が立ち向かう -Battle Against Sugar

タイで暮らす

つい最近、こんなニュースを見つけました。

Battling the sweet smell of excess (Bangkok Post)

要約すると
タイ人は砂糖を摂りすぎていて、
健康に悪影響を及ぼす可能性があるため
タイ保健省があらゆる対策を打ち出し
砂糖摂取量を減らす取り組みをしている、ということ。

 

タイ人砂糖摂りすぎ、
ものすごく同意します。
タイ人と毎日一緒に仕事をして
様子を見ているだけですが、
タイ人の砂糖摂取量すごすぎ、
っていつも青ざめています・・・。

今回は、このニュースに基づいて
タイ人の砂糖摂取量とタイ政府が行う対策、
タイ人の普段の食生活や食習慣について
シェアします。

スポンサーリンク

タイ人の平均砂糖摂取量、推奨値の4倍

世界保健機関(WHO)のガイドラインは、
成人及び児童の1日当たりの砂糖摂取量を
エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めています。

またこれを5%まで減らし
1日25g(ティースプーン6杯分)程度にすれば、
更に健康効果は増大すると述べています。

WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children(WHO)

 

一方で調査によると、
タイ人の1日当たりの砂糖摂取量は
ティースプーン25.5杯分。
これは世界保健機関(WHO)が推奨する摂取量の
約4倍にあたります。

砂糖の摂りすぎは、虫歯や肥満、
心臓疾患や糖尿病など
あらゆる病気リスクを引き起こします。

 

 

なお、製糖工業会によると、
主要国の1人当たり砂糖消費量(2019)は
マレーシアが最も多く、
ついでブラジル、キューバ、ニュージーランド、
タイが5番目に入っています。

この統計によれば、
タイの1人当たり砂糖消費量(2019)は43.6kg、
最も多いマレーシアが57.4kg、
日本は他国と比べるとかなり少ない16.2kg、
世界平均は22.1kgとなっています。

出典:主要国の1人当たり砂糖消費量(2019)

このデータからも、
タイ人の砂糖の消費量が多いことが分かりますね。

 

肥満割合も高いタイ

実は、近年タイ人は肥満が進んでいると言われています。

砂糖だけが肥満の主原因というわけではなく、
砂糖以外の栄養素の偏りや食習慣、
生活や運動の習慣なども深く関わりがありますが、
砂糖の摂取過多も肥満の原因の一つになりえます。

世界保健機関(WHO)の発表によると、
タイでは
BMI25以上の過体重(Overweight)は全体の31.6%、
BMI30以上の肥満(Obesity)は全体の9.2%を占めます(2016年)。

出典:Thailand(WHO)

タイ人の約3人に1人は過体重である、
ということがこの数字からわかります。

タイ人の食習慣、タイ料理

ここまで調査データや数値に基づき、
「タイ人が砂糖を摂りすぎである」
という事実を明らかにしましたが、
普段のタイ人の生活を見ていても
砂糖を摂りすぎであるいうのは
大いに納得するところです。

お茶もコーヒーも甘すぎるタイ

タイではスーパーやコンビニだけでなく、
屋台でもドリンクスタンドでも
コーヒーや紅茶、ジュースなどの飲み物が買えますが、
どれもこれも日本人には概して甘すぎます。

 

例えば、タイでは有名な鮮やかなオレンジ色のタイティー。


頼めば砂糖(練乳)の量を調整することもできるのですが、
基本的にはめちゃくちゃ甘いです。

日本のコンビニで売っている、
ペットボトルの微糖でないOR無糖の
ロイヤルミルクティーとか
相当甘いと思いますが、
あれを上回る甘さです。

タイには小さなドリンクスタンドがあちこちにあり、
安くで手軽にドリンクを買えるため、
タイ人は毎日のように
紅茶やコーヒーといった飲み物を買って飲んでいます。

また、ペットボトルの緑茶にも
砂糖がたっぷり入っていて甘かったり、
ブラックコーヒーは無糖ではなく
ミルクが入っていない砂糖入りのコーヒーを指すことがあり、
ブラックコーヒーと思って買ったら甘かったりと、
日本人は驚くことも多いです。

 

タイ料理に砂糖で味付け+お好みで追い砂糖

タイ料理=辛いというイメージが強いですが、
中には砂糖をかなり使った料理もあります。
例えばパッタイなど。

パッタイ(タイ風焼きそば)
「おつまみ」から「デザート」まで、 とっておきのレシピをお届けする「キリンレシピノート」。"カンタン・おいしい・楽しい!"をテーマに、さまざまなシーンにあわせたレシピが満載!「パッタイ(タイ風焼きそば)」のレシピをご紹介します。

これは日本語で書かれたパッタイのレシピですが、
2人前で三温糖大さじ2を使用しており、
パッタイ1皿あたり15gの砂糖を使う計算になります。

 

また、タイ料理屋に行くと
卓上にクルアンプルンと呼ばれる4つの調味料
(=砂糖、酢、ナンプラー、唐辛子が基本)
が置かれていることが多く、
タイ人はこの調味料をお好みでかけて
自分好みの味に仕上げます。

先日タイ人の女性スタッフとお昼ごはんに
クイッティアオ(タイラーメン)を食べに行きましたが、
出てきたクイッティアオに
1杯、2杯、3杯…と大量に砂糖を入れるので驚きました。

別のテーブルにいたお客さんも
大量の唐辛子に大量の砂糖。

明らかに砂糖摂りすぎです。

砂糖摂取過多に対しタイ政府がとる対策

タイ人の健康維持および増進のため、
タイ政府は砂糖摂取過多に対して
いくつかの対策をこれまで行ってきました。

飲料に対し”砂糖税”を導入

2019年10月1日から、
タイは”砂糖税”を導入しました。

砂糖を含む飲料に対する物品税を引き上げ、
2023年までに段階的に引き上げられる予定です。
これを受けた無糖や低糖の新商品開発に取り組んだ
飲料メーカーもあるとのこと。

タイ保健省が打ち出す”Less sweet, make your choices”キャンペーン

タイ保健省は”Less sweet, make your choices”
というキャンペーンを打ち出しました。

第一段階として
タイで人気のコーヒーチェーン10社と共同で行われ、
飲み物の注文時に甘さレベルを選べるようにしました。

このキャンペーンより、
35.5%の消費者が砂糖の摂取量に気を使うようになり、
対策は大きな成功を収めました。

また第二段階として
“Food4Health”というスマホアプリを開発し、
飲み物に含まれる砂糖の量を計算したり、
GPSでこの”Less sweet, make your choices”に参加している
コーヒーチェーンの店舗を表示するようにしました。

このアプリによって、
人々がより砂糖の摂取量に気を配り、
日々の習慣を変えることができるだろう
と期待されています。

まとめ

タイに「砂糖摂りすぎ」問題があるのもたしかですが、
食習慣や健康に対する意識の変化もあると感じており、
例えばオーガニックやビーガンをコンセプトとした
飲食店やカフェがあったり、
ジムで体を鍛えることやスタイルを保つことも
タイ人の若者の関心ごとの1つです。

ドリンクの甘さを選べるようになってからは、
わたしのタイ人の友だちも
「ワーンニッノーイ」(甘さ控えめで!)
とオーダーをするようになりました。

ただ甘い誘惑が多いのも事実。
わたしも甘いタイティーが大好きで、
気をつけないといけないな・・・と思っています。

【参考記事】

Battling the sweet smell of excess
The Ministry of Public Health wants to reduce the incidence of "sweet tooth" in half the country's population, said Sathit Pitutecha, deputy public health minis...

 

Sweet spot
Companies producing sugary beverages in Thailand for the past two years have been debating whether to reformulate their products or stay true to their brand rec...

コメント

タイトルとURLをコピーしました